どす黒い日記帳

展覧会の感想など(主に都内)

#2 最近はやりの驚異の部屋的な

初台のオペラシティへ。
先日の六本木とはうってかわって、週末だというのに施設全体に全くにぎわいがない。
私のような社会不適合者には、とても理想的な環境である。

はじめに告白すると、「片山正通的百科全書」というキャッチーな題目に過大な期待を寄せてしまった。
私の頭の中には、昨年の横浜で某有名美術家が展開した、超平面収集品的展示空間が反復された。
あそこまでではないにしろ、楽しそうな空間を想像した。

実際見た印象はどうだったか。
個人コレクションのお披露目会——それ以上でも以下でもない。
会期序盤のため、詳細は割愛するが、一貫性がありすぎて、特に感じるところがない。
(途中、V○CA展で見た作品と再会しちゃったトホホ)
某有名バンドVo.とのコラボは、ステートメントにイラっときてスルーした。

ヴンダーカマーを意識したような部屋があるが、
IMTほどに歴史の積み重ねもないし、(良くも悪くも)強引な接続もない。
金持ちの居間にありそうな剥製や、少し古びたフィギュアが並ぶせいで、セレブお宅訪問かと錯覚してしまう。

全体としては、近年はやりの「個人コレクション、どーんと見せます」趣向に
ヴンダーカマーへの憧れをブレンドしたものと想像したが(だとするとあまりに不完全燃焼だが)、違うのかもしれない。
私の思い描いたものや、期待した方向自体に問題があるのかもしれない。

よくわからない。